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株式上場すると企業はおかしくなる?

広告大手の電通に勤務していた女性新入社員(当時24)が昨年末に自殺したのは、長時間の過重労働が原因だったとして労災が認められたとのニュースを見て驚愕しました。東大文学部を卒業後、電通に入社されたとの事。いわゆる超エリートサラリーマンですね。

私自身、15年以上前に東京本社勤務の電通社員とは多数交流があり、様々なイベントで一緒に働いた事もありましたが、長時間残業をしている様子は誰にも感じませんでした。むしろ、派手な遊び方をしている印象が強かったです。当時の私の年収は700万円程度に対し、同年代の電通社員は軽く1300万円を超えていました。約2倍の給与を貰える超一流企業であり、男性社員の多くはミス日本や女優と結婚するパターンが多かったですね。当時のテレビ局の上層部人事も電通が握っているとまで言われていた時代です。

電通もそうですが、リクルートも株式上場した後に、何かがおかしくなっているように感じます。株式上場するとどうしても株主あたりから経営課題を指摘されコスト意識が高まります。コスト意識が高まると社員数を増やす事よりも、社員の労働時間を増やす方が企業コストが抑えられます。

そういう意味では、昔の電通やリクルートのような非上場企業の方が、社員のブランド力が高まるのではと思います。天下の電通の時代は終わったのでしょうか?サラリーマンが憧れる企業が減少していく事は非常に残念に感じます。

P.S.:世の中には、全電通というNTT労働組合が存在します。労働組合の幹部の生活ぶりは、『労働貴族』と呼ばれています。会合という名目や視察という名目でファーストクラスで移動も出来ます。電通は一流大学卒の登竜門に対し、全電通はノンキャリア組です。このブログをご覧いただいた方のご子息等が就活を行うのあれば、元国営企業や電力会社のような国営企業に入社され、労働組合の幹部を目指された方が良いのではと思います。労働組合の幹部になるには、試験もないので学力や知識は必要ありません。必要なのは組合費で毎日飲み歩く体力だけです。