ビタミン等の栄養素を食事以外から摂取するには、サプリメントや注射しかないように思われていますが、そもそもビタミンDとは、紫外線を浴びることにより皮膚で合成されるビタミンなのです。紫外線を浴びることにより皮膚で作れらるビタミンDの量は、食品から摂取できる量よりも多いのです。成人に必要なビタミンDの摂取量は5.5ug、夏場に日光を1日10~15分、冬場でも30分~1時間浴びることで、十分なビタミンD量を合成できると言われています。では、こんなに簡単に摂取できるビタミンDがなぜ不足傾向にあるのでしょうか?通勤・通学中や移動中など、日光を浴びる機会は少なからずあります。それにもかかわらず不足傾向にあるのは、ここ近年の「美白ブーム」と関係があります。ビタミンDを皮膚で合成するには、ただの「日光」でなく「紫外線」を浴びることが必要なのですが、この紫外線を日焼け止めがブロックしてしまうのです。これがオーストラリアで深刻なレベルのビタミンD不足が怒っている原因との事です。